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[26]12月23日(木)。入院23日目。体重94.3kg。(第三章:12月23日〜12月31日・迷惑な隣人、K氏。そしてT氏は)
| 入院編
病室にはテレビがあり、起きている時間帯なら自由に見る事が出来る。ビデオを持参していればそれも見られるようだ。ただし旅館にあるテレビと同じでTVカードを入れねばならず、料金は1分間で1円。1時間見ると60円。安いようにも思えるが、やることがあまりない病院生活だと、TVについ見入ってしまうことが多く、1枚1000円分のカードがすぐに無くなってしまう。それに、一度テレビを見ない生活に慣れると、「ながら見」をしなくても気にならない習慣がつく。無駄なお金を使うこともない。
では時間を潰すにはどうするか。何にも考えずにただ寝るのが一番だが、朝も昼も一日中ぐーすか寝ているわけにもいかない。小説などを大量に持ち込む人もいるようだが、ベッドで寝ながらの読書は目に悪い。
そこで、先日一時外出した時に自宅から持ってきたラジオが役に立つわけだ。AM放送の他にFM、テレビ放送の一部も受信出来るもので、特にテレビの音も受信出来るのはありがたかった。ベッドに寝転がり、ラジオのぐだくだとした番組をぼーっとしながら聴きつつ、色々なことに思いをめぐらせる。他人に迷惑もかけないし、悪くない時間の過ごし方だ。
朝食はご飯に味噌汁、小魚、ほうれん草の和え物、ジュースなど。味噌汁の具は玉ねぎとじゃがいも。一番大好きな組み合わせだ。これにいんげんかさやえんどうが入っていたら、毎日どころか毎食でも食べたいところ。
仮外出が済んだばかりだが、1月中旬くらいに退院出来るとしても、来年に入ってからもう一度仮外出の許可を得る必要がありそうだ。銀行や近場のデパートの本屋巡りなど、やる必要がある事が結構多い。前回の自宅までの外出とまではいかないので、午後一から夕方くらいまででいいだろうか。
昼食。チャーハン、春巻き2本、きゃべつ和え物、キウイ。
規則正しい、バランスの取れた病院食を食べ続けていると、退院後もこれを目指した食事をしてみたい気持ちになる。好き嫌いも少しずつ変わって来たようだ。もちろん焼き肉や中華料理、お菓子など、病院では絶対に食べられないものへの食欲もあるにはある。でもそれらへは「また病気になったり身体を壊したら」という恐怖感がネガティブに働き、以前ほどの切望さは無い。
退院後も間違いなくたんぱく質や塩分への食事制限は命じられるだろう。そのためにも、ネットを使って専用の食品のことや通信販売のことを調べたくなってきた。病院ではネット接続環境が無いので、退院後の課題の一つとしてメモ書きノートに書き込む。
夕食はご飯に銀だらの煮魚、わかめときゅうりの味噌和え、大根と子えびの煮物など。
夜の医者の巡回で、1月中の退院の是非はステロイド系薬の副作用が無ければ問題はないという話を聞く。ということは、症状自体は改善しているわけだ。また、胃カメラだが年末は外来患者への診察などで混雑していて、来年に持ち越しになるかもしれないとのこと。いっそのこと、キャンセルされればいいのだが。
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