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[31]12月28日(火)。入院28日目。体重87.7kg。(第三章:12月23日〜12月31日・迷惑な隣人、K氏。そしてT氏は)
| 入院編
夜中、点滴などを投与する機械の警戒音が廊下越しに数十分に渡り鳴り響いていた。近くの病室で薬切れを起こしているらしい。この警戒音はナースセンターと直結して、状況をセンターにいる看護師らに伝える仕組みになっている。普段はすぐに看護師がかけつけて警戒音を切り、新しい薬に付け替えるはずなのだが。
数十分後、どたばたという足音がして、警戒音が消えた。どうやら看護師らがすべて他の病室につきっきりか、あるいは当直交代の狭間でチェックがおざなりだったらしく、発見が遅れたらしい。何もなければよいのだが。
とはいえ、年末に入ってからは特に、わがままな患者によって昼夜の暇なく長時間看護師らが拘束されてしまい、多忙を極めているのは事実。病人である以上、身体の異変をすこしでも感じたり自分一人では無理なことをしたい時には、ナースコールをする必要があるのもまた事実。看護師の多忙さをサポートするために准看護師もいるにはいるが、どちらとも絶対数が足りない。難しいものだと考え、そういった考えをする心の余裕が出てきた自分に気がつく。
朝食。パン、卵焼き、きゃべつ炒め、バナナなど。
新聞の天気予報を見ると、明日はやはり雨か雪らしい。外出は恐らく無理。明後日の30日にスライドしなければならないだろう。
昼食はご飯、鶏肉とほうれん草ソテー、もやしの和え物、蒸かしさつまいも、白身魚。
明後日の散歩外出の際にやらねばならないこと一覧をメモ書きノートにまとめ、その上で小さな紙に書き写して財布に入れる。こうやってチェックリストを作っておけば、忘れてしまうこともないだろう。
寝ながらラジオをイヤホンで聴いていると、准看護師がお茶の交換に来た。注いだ直後の温かいお茶を飲みたいので起き上がると、勢いでイヤホンが外れ、置かれた直後のお茶の中にぽしゃんと音を立てて入ってしまった。
「ホールインワン」と思うと同時に、慌ててイヤホンを取り除く。だが准看護師もそれを見ていたようで「見ちゃいました」とニヤニヤしながら、お茶を取り替えてくれた。面白いやら恥ずかしいやら。
現在、ステロイド系の薬の投与量は一日6錠、30mg。病状の改善でこの量も減らされ、一日4錠になるのが退院・自宅療養と通院への目安になると医者から告げられる。数字による具体的な指針や目標が与えられるのはありがたい。また、栄養指導は来年1月の6日で予約が取れた。
夕食。ご飯、白身魚、豚肉ソテーとハッシュドポテト、ほうれん草のおひたし、きゅうりとわかめと大根の酢の物。
隣の病室のA氏の親族が集まり、常駐しているお目付け役の人と廊下でなにやら話をしている。声が大きいのでいやでも病室内からも聞こえてしまう。奇怪な行動が多いこと、話しかけてもそれが分かっている時と分かっていない時があると心配していた。
夕食後電話をかけるためにナースセンターの横を通ると、担当の医者の一人に声をかけられた。年明けの胃カメラについて、状況が良いので検査自体をどうするか検討しているらしい。こちらとしては余計な検査を受けて身体に悪影響を及ぼすのは勘弁してもらいたいので、「どちらを選択しても治療に問題無く、退院日に影響を与えないのなら無理に検査をすることも無い」と返事。結局、退院後の外来通院で様子を見て、状況が悪化したり胃痛を感じるなど、検査の必要性がうかがえる場合は検査を行い、そうでなければしなくても良いことになった。
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