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[3]料理の仕方(自宅療養編〜食生活)

| 自宅療養編

一般の食材を使って栄養成分の調整をしながら食事を作る際、もっとも注意すべきなのは塩分、それも調味料の使い方。ごく普通に使っている塩や醤油も「ちりも積もれば山となる」の言葉通り、一日を通して累計すると意外な量を使っているのが分かる。

調味料の使い方には細心の注意を払うことにした。まず一般の醤油は使わず、例えば【だしわり醤油】のような専用のものを使う。ちなみにペットボトルタイプでなく小分け使いきりタイプを選択しているのは、ボトルタイプだとどうしても使いすぎてしまう場合があるのと、一人暮らしゆえに使う量も少ないから。使い切らずに傷んでしまったのではもったいない。また、同じく「もったいない」からといって無理に調味料を使い切るということもせず、小分けサイズでも余ったらケチケチせずにごみ箱行き。

また、調味料そのものも【五訂食品成分表】などで調べ、使っても良いものかどうかを確認する。もちろん刺激が強いものは避けるべきだろう。一度覚えてしまえばあとは惰性で使う・使わないなど判断出来るし、調べること自体を楽しみと感じれば苦でも何でもない。例えば炒め物を作る場合、醤油は最小限にとどめ、胡椒などで味付けをしたり、焦げ目を味わいとして楽しむのも良い。また、酢などの調味料もおすすめ(もちろん炒め物に使う、というわけではない)。

味付けそのものを薄口にする、というのも必要になるだろう。「味気ない」という言葉通り、味そのものの薄口さを気嫌う人もいるかもしれないが、新鮮な食材を使ったり食材そのもののうまみを活用することで十分カバー出来る。幸い、入院中に味覚もかなり変化し、薄口でも不満を感じることが無くなったので、この点については何の問題も無い。

調理方法も少しの知識と工夫を施せば、ずいぶんと食事療養にはプラスとなる。例えばほうれん草などは水にさらしてから3分ほどゆでるとカリウムが半分程度に減る。栄養分の変化を自宅で計測することは不可能なので、こういった知識は、例えば【慢性腎不全の正しい知識】などのような、専門の書籍などで会得するしかない(ネット上にも一部は掲載されているけれども)。

もっとも自分の場合、料理そのものが素人同然だったので、例えば上の例なら、ほうれん草のゆで方自体まともに知らなかった。そんな時に役立つのがやっぱりインターネット。ネット上で検索すれば、素人料理人向けのサイトがいくらでもある。それらのページを探してプリントアウトし、簡単な料理に役立てている。

中には、ネフローゼや腎臓関係の病気を持つ料理名人の人が立ち上げているサイトもあり、素晴らしい自作料理の数々が紹介されている。そのようなサイトを参考にするのも良いだろう。

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