不破雷蔵のネフローゼ闘病記ケータイサイト
[2](序章:入院前)

去年の夏も過ぎると、特に仕事の面で心身共に負荷が増え、自分でも「まずいよなぁ」と思わざるを得ない精神状態になっていた。元々考え込むとストレスとして貯めやすい性質上、悪循環が頭の中で繰り返され、半ば鬱状態。風邪の症状も何度かあった。

仕事の負荷がさらに増えた秋以降になると、再び呼吸の苦しさが辛いものとなり、疲労感もはっきり感じるようになった。それと共にむくみも再発。10月も過ぎるとむくみも酷いものとなり、疲れとも相まってまともに歩くことも難しくなってきた。

極端な疲労感と息切れで、まともな歩行が出来ない。調子がちょっと悪いと、数十歩歩く毎に休みを挟まないと先に進めないくらいにつらい。気力も減退している。近所にあるバス停までの道のりも、健康な時は5分もあれば十分にたどり着けたのに、数十分もかかることすらあった。

移動する人の流れについていけないので、ラッシュアワーの時間帯での電車利用などとても出来ない。出来るだけ歩行距離が短く、階段を利用しなくても良い乗り換え駅を選べるよう、出勤のルートも変えた。以前は多少歩いていた道もバスを利用するようにしなければならなくなった。それすら耐え切れず、何度となくタクシーを利用することも。


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