不破雷蔵のネフローゼ闘病記ケータイサイト
[21]12月18日(土)。入院18日目。(第二章:12月13日〜12月22日・ドラゴンオヤジとステロイド)

メモ書きノートに使っていた万年筆のインクが切れてしまう。書く事が多いからなのか。とりあえずボールペンを代用するが、今度の仮外出の時にインクを取り替えなければ。

朝食は、ご飯に味噌汁、牛乳、しゃけ、もやしの和え物など。

これまで注射で打っていた利尿剤が、今日から通院時に飲んでいた錠剤に変わる。量は多少多いものの、回復の兆しと見てよいだろう。薬は食事後、定期的に配られ自分で飲めるので、医者や看護師の到着を待つなど面倒な注射よりかなり楽。精神的な負担もかなり減った。

また、先日説明のあったステロイド系の薬(錠剤)の投与も始まった。山盛りの量を想像していたのだが、実際に配られたのは4錠。昼には2錠、計1日6錠飲む必要があるという。さらに配られた際、医者から色々な説明があった。曰く、人によって顔のむくみなどの副作用が生じることがある、感染症には十分以上に注意する、糖尿病などを併発する可能性もある、など。要は諸刃の剣に近い薬のようだ。投与期間については順調に治癒しても、退院の時期を考慮しない上で半年から1年は必要になるだろうとも述べていた。

そして今回ネフローゼになった原因として、心身的なストレス、あるいは酒、煙草のいずれかの可能性が高いとも説明された。酒は滅多に飲まないし、煙草は一切吸わないので、まず間違いなく心身へのストレスが原因だろう。「発熱やその他がきっかけになる可能性もあるんですけどね」と付け加えていたが、ストレスには思い当たる節がいくらでもあるので、まず間違いない。

人にはそれぞれストレスの許容量があって、その上限は異なる。さらに同じプレッシャーを受けても感じるストレスは全然違う。ストレスを図る物差しは人の数だけ存在する。他人から見れば何でもないことが、別の人には大変なストレスに感じられることもある。自分の場合も、端から見れば他愛もないことかも知れないが、相当なストレスが溜まっていたのだろう。医者の言葉を受けて過去を振り返り、改めてそう思った。

昼食はチャーハン、カリフラワー、みかんなど。

隣のT氏のお見舞い客が親子でやってくる。やはり仕切られたカーテン越しに会話が聞こえてくる。来るのはいいのだが、風邪を引いているようでしきりに咳をしていた。こちらは病人なのだから、病原菌を撒き散らすようなことはやめて欲しい、というよりそんなに風邪の症状が出ているのなら病院には来ないでほしい。とばっちりを受けて風邪を引いてしまったらたまらない。

さらに、看護師らに隠れてこっそり持ってきた菓子パンやケーキなどを家族でこっそりと食べている様子も伺えた。入院生活の中で食、特にお菓子類に対する欲はかなり減ってはいたが、それでも美味しそうに食べている会話がカーテンの1枚向こう側で繰り広げられているのを聞くと、ちょっと羨ましくなる。

夜食はご飯、白身魚、わかめときゅうりの酢の物、豆腐などの煮込み、ゼリー。


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