バルクオーダーの基礎

Bulk Order 」 とは、一括注文、大量発注 などを意味する言葉で、
街の NPC のお店の店員が、
生産者のプレイヤーに大量の商品の仕入れを依頼するというものです。

これに応じて、必要なアイテムを集めてその依頼を達成すると、
報酬としてお金と名声、そしてこのシステムでしか入手できない
主に生産に役立つ特殊なアイテムを手に入れることが出来ます。

UO は冒険や戦闘だけでなく、生産でも生活していく事が出来ますが、
その生産者達に与えられる特別なクエストがこの「バルクオーダー」です。


バルクオーダーは、生産スキルを持っているキャラクターが、
該当する NPC店員 からコマンドメニューを通して受け取る事が出来ます。

例えば、鍛冶のバルクオーダーの場合は、
鍛冶(Black smithing)のスキルを持つキャラクターが、
街のお店にいる Blacksmith(鍛冶屋)、Armourer(防具職人)から受け取れます。

それらの NPC のコマンドメニューを表示し、
バルクオーダー情報」を選択してください。


(現在はウィンドウカラーは半透明になっています)

いきなり上のようなウィンドウが出てくると思います。
これがバルクオーダーを提示された時のウィンドウです。
一番上に「 A bulk order 」と書かれていますね。

その下には、「おっ!ありがとう! ちょっと助けてくれないか?」
といった感じの英語の文章と、
要求された品物の数( Amount to make )、
要求された品物の種類( Item requested )が書かれています。
今回は、数が20個、品物は「ringmail sleeve(リングメイルの腕)」のようです。

英語で書かれているのでちょっと難しそうですが、
基本的な情報のみしか書いていないので慣れればすぐ解るでしょう。

この依頼を受けるのであれば、下の「OK」のボタンを押します。
依頼を断る場合は、「Cancel」ボタンを押してください。

今回はありませんでしたが、
品物の品質品物の色、そして大口注文と言った要求もあります。
これについては後述しますが、生産スキルがかなり高くならないうちは、
これらの要求を受ける事はまずありません。


受けとったバルクオーダーは、バックパックの中に
灰色の権利書「 」として入っています。
これを 「 Bulk Order Deed (BOD)」 と呼びます。

そのバルクオーダーの DEED をクリックしてみましょう。
すると左のような表示が出たと思います。
この表示もほとんど英語ですが、ここに書かれているのは受け取り時に表示されたのと同じ、注文の内容が書かれています。
[ 0/20 ] は [ 用意した品物の数 / 必要数 ] を現しており、20個要求されたうち、まだ1つも用意できていないという意味です。

「標準」というのは品質を現していて、
ここがもし「All items must be exceptional.(全てのアイテムを高品質で)」という
表示だと、高品質(Exceptional)の品物を必要数揃えなくてはなりません。
今回は標準なので気にしなくて構いませんね。
ちなみに、「標準」品質の指定の場合は、高品質でも代用できます。

「iron ingots」とは、普通の鉄のインゴットでの制作を意味しています。
レベルの高い注文の場合、色付きアイテムの作成を指示される場合があり、
例えばここが「All items must be made with Shadow ingots.」
(全てのアイテムをシャドウインゴットで作成)となっていると、
黒いシャドウインゴットを材料として作成しなくてはなりません。
なお、色の違いのないアイテムの場合、この指定が出る事はありません。

最後に書かれているのは作る品目で、
今回は「ringmail sleeves」(リングメイルの腕)を作るという意味です。

上記の指示が組み合わさったものが左のオーダーです。
これは、全てのアイテムが高品質で、さらにゴールドのインゴットで作った Female armor(女性用鎧)が10個必要、というものです。
これはちょっと大変な依頼ですね。
しかし、このようなレベルの高い依頼はキャラクターのスキルが高くならないと受ける事はありませんので安心してください。

スキルが 70 以下であれば、そのキャラクターが作成可能なアイテムで、
その作成によってスキルアップの見込めるものが提示されます。


さて、バルクオーダーを受けたら、さっそく依頼品の作成に入りましょう!
今回は最初に紹介した、
「20個のリングメイルの腕を作る」依頼を例に説明します。

品質や色の指示は特になかったので、
とにかくリングメイルの腕を作れば OK です。
この必要なアイテムは、必ずしも自分で作らなければならない訳ではありません。
人が作ったもので揃えても良いし、街で買ってしまっても構いません。
とにかく、必要なアイテムを必要な数だけ揃えれば手段は問われません。
でも、普通は自分で作るのが基本ですね。

必要なアイテムを作ったら、
バルクオーダーの DEED をダブルクリックしてみましょう。

こんな画面が出たと思います。
上に書いてある「20」という数字が必要な数。
下に書いてある「0」という数字は現在用意した数です。
まだ何もしていないので 0 のままですね。

アイテムを用意するには、このバルクオーダーの DEED に
必要なアイテムを「Combine(コンバイン、結合)」させなければなりません。

下に2つのボタンがありますが、この上の方がコンバインのボタンです。
これを押して必要なアイテムをクリックすると、
そのアイテムが DEED に結合され、0 と書かれている数字が 1 になります。
これを繰り返し、20個の必要なアイテムを用意するわけです。

この画像について、このゲームはこんな風には作らない、という指摘は却下でございます。 とりあえず、がんばって要求されたアイテム、
今回は「リングメイルの腕」を作るとしましょう。
材料がなくなったら、その調達にもいかないといけませんね!

さて、要求された品物を必要な数だけ揃え、
それを全部バルクオーダーの DEED にコンバインしたら、
今回の依頼を達成する準備は完了です。

DEED をクリックした時に表示される数量の数字が、左と右の数字が同じになっているはずです。
今回の例では 20 個必要だったので、
表示は [ 20(用意した数)/20(必要数) ] になってます。

この DEED を関連した NPC 店員に渡せば(ドロップすれば)、
今回の依頼は完了です。

渡す店員は最初にそのオーダーを貰った店員である必要はありません。
関連した店員、例えば鍛冶の場合は
Blacksmith(鍛冶屋) か Armourer(防具職人) の NPC であれば、
どの街のどの店員でも構いません。

条件を満たしたバルクオーダー DEED を店員にドロップすれば、軽快な音がして、「ありがとう! 報酬を受け取ってくれ!」というメッセージ(英語)と、お金、名声、特殊なアイテムが入手できます。
お金は 1000G 以上の場合、小切手の形で渡されるので、銀行の金庫に入れてダブルクリックで換金しましょう。
貰える特殊アイテムにはたくさんの種類があります。
今回は「Sturdy Shovel(丈夫なシャベル)」だったようですね。
これは普通の数倍の耐久力を持つシャベルで、採掘の際に活用できます。
このアイテムは実はあまり良いものではないのですが、難しい依頼を完了させた方が、良いものが貰える確率は高くなります。

以上がバルクオーダーの基本的な例です。

さらに新しいバルクオーダーを受ける事も出来ますが、
新しいバルクオーダーを受けるには一定時間が経過していないといけません。

新しいバルクオーダーを貰える時間はスキルに関係しており、
キャラクターのスキルが 50 以下であれば 1時間
50.1 〜 69.9 であれば 2時間
そして 70 以上であれば 6時間必要です。
(スキル値はリアル値です)

上記の時間は全て現実の時間であり、
この間、キャラクターがゲームにログインしている必要はありません。
注意する事として、提示されたバルクオーダーをキャンセルしても、
次に貰うまでの待ち時間は必要となります

この待ち時間は、バルクオーダーを貰える NPC を左クリック
(または Shift + 左クリック)すると表示されるコマンドメニューの
バルクオーダー情報」を選んで聞くことが出来ます。
時間単位で後どのぐらい待ち時間があるかを知る事ができ、
You can get an order now.」の場合、
すでに受け取りが可能である事を示しています。


= Large Bulk Order =
(ラージバルクオーダー、大口注文)

最初に説明したバルクオーダーは、
「Small Bulk Order(スモールバルクオーダー)」、および
「小口注文」 とも呼ばれる、バルクオーダーの基本となるものですが、
これとは別に、もう1種類のバルクオーダーが存在します。

それが、「Large Bulk Order(ラージ バルク オーダー)」、
一般に「大口注文」と呼ばれるものです。

普通のバルクオーダー(小口注文)が1つの品物を要求されるのに対し、
ラージバルクオーダーは、品物がセットで要求されます。

例えば、鍛冶のプレートメイルの場合、プレートメイルには「頭」、「首」、「胴」、「腕」、「小手」、「具足」の6つのパーツがあります。
これらがセットで要求される訳です。
20セットの注文の場合、1セット6パーツですから、合計のパーツ数は120となります。
DEED をクリックした際にはその合計パーツ数が表示されます。

しかし、ラージバルクオーダー(大口注文)は、
普通にそのパーツを作るだけでは達成出来ません。
ラージバルクオーダーは、それを構成しているパーツの
スモールバルクオーダー(小口注文)を必要とします。

例えば、プレートメイルの大口注文の場合、
その構成パーツは前述した通り、
「頭」、「首」、「胴」、「腕」、「小手」、「具足」の6つです。
まず、このそれぞれのパーツの小口注文の DEED を
手に入れる必要があります。

プレートヘルム(プレートメイルの頭)の小口注文を手に入れられたら、
プレートヘルムを作成してこの小口注文にコンバイン(結合)していき、
その小口注文を完了できる状態にします。
そして、その小口注文を、大口注文にコンバインすると、
プレートメイルの大口注文の、プレートヘルムの部分が完了します。
これを繰り返し、プレートメイルの各パーツを完了させていく訳です。

ただし、大口注文の各要求と、
小口注文の要求は全て合っていなければなりません。

例えば、大口注文がプレートメイルセット20個、高品質、黒色指定なら、
小口注文のプレートメイルのパーツも、20個・高品質・黒でなければなりません。

これを図にすると以下の様になります。

この例はあくまで、鍛冶のプレートメイルだった場合の話です。
例えば、これがリングメイルだった場合、
リングメイルには「胴」、「腕」、「小手」、「具足」の4パーツしかないので、
その分集めなければならない 小口注文・品物 の数は少なくなります。


では、この大口注文を達成するために必要となる、
条件の合った小口注文はどうやって手に入れるのでしょうか・・・?

これは・・・ 何か特別な方法がある訳ではありません。

もし普通に NPC の店員から貰えればラッキーです。
しかし、品物・個数・品質・色、全てが合致した注文はなかなか貰えません。
ではどうするのでしょうか?

1人ではほぼ無理でしょう。
しかし他の人の協力があれば、何とかなるかもしれません。

例えば、プレートメイルの大口注文を受けたのに、
次に貰ったのがリングメイルの小口注文だったとします。
もちろんこの小口注文はプレートメイルの大口注文には必要ありません。
しかし、別の誰かがリングメイルの大口注文を受けているかもしれず、
さらにその人が自分の欲しいプレートメイルの小口注文を
持っているかもしれません。
それなら・・・ もちろん交換した方がいいですね!

バルクオーダーは受けた人が完了させなければならない訳ではありません。
他の人から貰ったオーダーを完了させる事も出来ますし、
自分の受けたオーダーを他の人にあげる事も出来ます。

自分にとって必要のない小口注文を貰っても、
それを必要としている人がどこかにいるかも知れません。
他のプレイヤーとのバルク DEED の交換が、大口注文の鍵となります。


この様に、大口注文は達成が非常に難しいものであるため、
スキル 70 以上の職人でなければ受ける事はありません。
その分、報酬もかなり期待出来るのですが、
まだスキルが低いのであれば、大口注文の事は考えなくてもいいでしょう。

ラージバルクオーダー(大口注文)は、
修行を終えた高い技術を持つ職人が、さらなる最高級のアイテムと、
そして究極の名品を求めてチャレンジするものです。

まだスキルの低いうちは、通常のバルクオーダーをこなしつつ、
まず職人としての腕前を磨く事が先決ですね!



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