ネットゲームインフラ
(2001年3月記)

少し前の話なのですが・・・

「Play Online」というネットゲーム雑誌が休刊になりました。
これはデジキューブが発行した雑誌で、ネットゲームのみを取り扱った雑誌としてそれなりに期待されていたのですが・・・ 私はあまり読んだ事はありません。
なぜなら、取り上げられているのは海外の新作ネット洋ゲーばかりで、日本で実際に動いているネットゲームはほとんど取り上げられておらず、読んでも特に興味が湧かなかったからです。

Play Online は休刊の理由として、「日本のインターネットの通信環境のインフラの普及が遅れているから」としています。
それってわかりきってた事だし、雑誌の休刊と関係あるのか・・・? とか思ってしまいますが
、もしかすると Play Online は、ネット環境の発達によりもっと海外のゲームが日本でも普及すると考えていたのかもしれません。
それとも、日本からももっと多くの優秀なネットゲームが発売されると考えていたのでしょうか?

確かに、日本のネットゲーム事情はおもいっきり遅れています。
ダークアイズもライフストームも終了し、レインガルドもアプサラスもパッとしていません。
これらは確実に、今後の糧になるものだとは思いますが、それにしてもやはりネットゲームの主流は今後も海外メインになり続けそうです。

現在、アーケードゲームやコンシュマー(家庭用)ゲームは世界的に日本のゲームがメインとなっています。
特にアーケードゲームに関しては、世界のどの地域でも7割以上が日本製です。
これは過去、日本から優秀なゲームが登場し、日本がその分野でイニシアチブを取ったから、という影響があります。
つまり日本のほうが先手で、海外が後手だった訳ですね。
その関係は今でも続いている訳です。

これが、今後のネットゲームに逆の形であてはまるのかもしれません。
海外はネットゲームにおいてすでに数年のイニシアチブがあり、日本は後手に回っています。
アプサラスもダークアイズも、それがネットゲームが全くない環境に登場したのであれば、絶賛を浴びていたと思うんですよね。 新しい新機軸のゲームとして。
しかしすでに日本には数年も前にディアブロやUOといった海外の優秀なネットゲームが登場しています。
後発のソフトは、どうしてもそれらと比較されます。
そして、すでに続編の出ているディアブロや、パッチで進化し続けているUOに、後発の日本のネットゲームが比較されて勝てるはずがありません。
今後日本のネットゲームも進化していくと思いますが、同様に海外のネットゲームも進化し続けます。
過去、アーケードゲームや家庭用ゲームでアメリカが日本に追いつけないのと同じ様に、日本はネットゲームでアメリカに追いつかないのかもしれません。

ただ、コンシュマー、つまり「家庭用ゲーム機でのネットゲーム」という分野では、まだファンタシースターオンライン(PSO)しか出ていません。
ファンタシースターオンラインが成功、とまではいかなくても人気なのは、単にその分野の初のゲームだから、というのもあると思います。
アメリカのネットゲームが家庭用ゲーム機でもメジャーになり、ここでも日本が追いつけなくなる前に、日本のネットゲームもがんばって欲しい所ですね・・・

それにアメリカのゲームは開発中に、それを日本で発売する時のことなんて考えませんからねぇ・・・
UOは、賛否両論は別として日本語化が進みまくっていますが、これは特殊な例であり、やはりEQのように日本(および外国)の存在はほとんど無視されるのが普通だと思います。
やはり一番遊びやすいのは、その国の国産ゲームに行きつくでしょうからね。

「通信インフラの遅れ」も、遅れてるとは言え、それでも2年前に比べると全然進んでいるのですから・・・
そう、フレッツISDNも、ADSLも、かつては夢だったのです。

(あとがき)
この日記は2001年3月のものですから、今はもちろん上記の状況よりも進んでいます。
日本製の家庭用ネット RPG として FF XI が登場してアメリカにも進出しようとしており、信長の野望 Online も開始間近です。
でも、インフラの整備は、あまり進んでいるとはいえないかな・・・?