4th Circle


いよいよ実用的な魔法が揃ってくるレベルぢゃ。
特にこの第4サークルには、グレートヒール と リコール という
ブリタニアの2大魔法が存在しておる。
その使い方は必ずマスターしておきたい所ぢゃ。
この辺りの魔法は、冒険者には必需品と言っても良いぢゃろう。

基本詠唱時間 約 2 秒 (公式:1.25)
(Arch Cure のみ公式 1 秒)
基本使用マナ 11
必要最低スキル 22.9
Magery 40 時、成功率 42.7%
Magery 50 時、成功率 67.7%
ほぼ成功率100%スキル値 62.9


Arch Cure (アーチキュア、一斉解毒)
呪文
Vas An Nox       (大・消・毒)
概要 一定範囲内のキャラクターを解毒
対象 5×5マス(半径2マス)範囲にいるキャラクター
消費マナ  11
使用秘薬 Garlic()、Ginseng()、Mandrake Root(
詠唱時間 約 2 秒
効果時間 即時
効果 ターゲットを中心に半径2マス、5×5の範囲のキャラクターを解毒。
解毒成功率はスキル依存。
(術者の魔法スキル×0.75)−(毒レベル×17.5)+99 (%)
(公式は 素晴らしき毒の世界 より)
指定した周囲にいる毒に侵されたキャラクターをまとめて解毒できる便利な呪文ぢゃ!
と言いたいが・・・ 範囲効果は言うほど便利でもない。
そんなにまとめて毒に侵されると言うことは普通ないからぢゃ。
また、周囲のキャラクターを解毒するには、正直言って5×5マスという範囲はやや狭い。

しかし、この魔法は 2th の 「Cure」 の魔法よりも解毒の成功率が高いため、強力な毒を治療する場合にはこちらの方が頼りになる。
解毒の成功率はスキルにも依存しておるから、強い毒を解毒するにはこの魔法に加え、より高い魔法スキルも必要となるがの。

なお、この魔法のみ、他の 4th の魔法よりも詠唱時間が 1/4 秒だけ短い。
毒のダメージで詠唱が妨害されると呪文が発動しないので、この魔法の詠唱時間は重要じゃ。
とは言え、それでも 2th の Cure よりも詠唱時間は若干長いので、短時間で何度もダメージが来る低レベルの毒の場合は 2th の Cure で治療した方が良い場合もある。
やや難しいが、Cure と ArchCure の使い分けも必要と言えるの。
まあ一番いい解毒方法は、解毒薬を携帯しておいてそれを飲む事ぢゃがの。

あと、この魔法が良く使われる場面がもう1つある。 結婚式やパーティーぢゃ。
周囲のキャラクターが効果のあるなしに関わらず魔法の光で輝くので、祝福のライスシャワーや紙ふぶきの代わりに使われる事が多い。
まあ、こういう使い方もアリぢゃろ。


Arch Protection (アーチプロテクション、一斉保護)
呪文
Vas Uus Sanct       (大・上・護)
概要 一定範囲内のキャラクターの防御力を上昇
対象 5×5マス(半径2マス)範囲にいる自分とパーティーメンバー
消費マナ  11
使用秘薬 Garlic()、Ginseng()、Mandrake Root()、Sulfurous Ash(
詠唱時間 約 2 秒
効果時間 自分には永続。
パーティーメンバーにはスキル×1.2秒(最大144)。
効果 魔法の詠唱妨害を受けなくなる。 ただし、以下のデメリットを持つ。
・物理抵抗が -15 (ただし、Inscription 20 あたり1軽減)
・Magic Resist スキルが -35.0 (ただし、Inscription 20 あたり1.0軽減)
・魔法の詠唱時間が「ファストキャスト -2」となる (30%の詠唱時間上昇)
2th のプロテクションの魔法をパーティーメンバーにもかけられる魔法ぢゃ。
プロテクションの魔法は呪文の詠唱妨害を受けなくなる効果を持つ。
が、プロテクションの魔法には、物理抵抗が下がる、マジックレジストのスキルが下がる、詠唱速度が下がるなどのデメリットが多いので、パーティーみんなにかけて「わーい、ありがとう〜」なんて言われる魔法ではない。
逆に「余計なことすんぢゃねぇ!」な魔法ぢゃ。
よって、あまり使われる事はない魔法ぢゃのう・・・

なお、この魔法がすでにかかっておる者に、さらにかけようとしても効果はない。
魔法自体がかからんからそれで効果時間が伸びる事もないぞ。
余談ぢゃが、このためライスシャワーや紙ふぶきとしてこの魔法を使う場合、最初の1回しか効果がない訳ぢゃな。 結婚式での豆知識ぢゃ。


Curse (カース、呪い)
呪文
Des Sanct      (減・護)
概要 対象に呪いをかけ、ステータスを低下させる。
対象 ターゲット1体
消費マナ  11
使用秘薬 Garlic()、Nightshade()、Sulfurous Ash(
詠唱時間 約 2 秒
効果時間 (( Eval INT ÷5 )+1)×6 秒、または、( Eval INT ×1.2)+6 秒
(どちらでも結果は同じ)
Eva Int 効果時間
0 6秒
50 66秒
100 126秒
120 150秒
効果 ((術者の Eva Int ÷10)+ 8)-(相手の MagicResist ÷10) (割り算の端数は切捨て)
「術者 Eva Int = 相手 Resist」なら 対象の各ステータス 8% 減少。
ただし、ステータスは 10 以下にはならない。
また、低下する属性抵抗値は最大で 60 %。
呪いの魔術ぢゃ。 呪文とは呪いの文と書くが、まさにその名の通りの呪術ぢゃな。
3rd の魔法に Bress(ブレス)という各ステータスを上昇させる祝福の魔法があるが、この魔法はその正反対にあたり、対象に呪いをかけることによって各ステータスを減少させる。
減少する数値はスキルに依存しており、魔法スキルが高い者ほど呪いの効果も高い。
数値的にもブレスとちょうど正反対の効果になっておる。

ただ、モンスターは総じて人間よりも高いステータスを持っておるため、この魔法で少しステータスを下げたからと言って、そう変化がある訳でもない。
どちらかと言うと、この魔法はモンスターからかけられた時にやっかいな魔法ぢゃ。
STR が下がって持てる重さも物理攻撃力も減り、INT が下がればマナの回復も遅れる。
対抗して自分にブレスをかける手もあるが、モンスター戦ではあまり使うことのない魔法ぢゃの。

一方、対人戦、特に Duel という1対1の試合では使われる事が多い魔法ぢゃ。
STR、DEX、INT、さらに Max HP もまとめて減らせるのぢゃから、これを使っておけば戦いに有利に立てる。
まあ、対人戦をしない者にとっては、使う機会は少ない魔法ぢゃな。


Fire Field(ファイアフィールド、炎の結界。 通称 FF )
呪文
In Flam Grav      (創・炎・場)
概要 地面の上に炎の壁を作り出す
対象 地面の上
消費マナ  11
使用秘薬 Black Pearl( )、Spider's Silk()、Sulfurous Ash(
詠唱時間 約 2 秒
効果時間 スキル依存。
Magery 50 時、約 40 秒。
Magery 100 時、約 65 秒。
(公式 : Magery÷2+4 )
効果 指定地点から左右2マス、合計5マス分の炎の壁を作る。
炎の基礎ダメージは 1〜2、炎抵抗で軽減可能。
Eva Int / 炎抵抗 / Inscription 修正あり。
この魔法は「フィールド魔法」と呼ばれる、特定の地点に魔法のフィールドを作り出す魔法ぢゃ。
この魔法を地面に対して使うと、そこを中心に5マス分の炎の壁が出来る。
上を歩くともちろん熱い! 炎のダメージを受けてしまうという魔法ぢゃ。

ダメージは決して高くはなく、相手の炎抵抗が高ければそれで軽減もされてしまう。
これで直接相手を焼き尽くす、という事が出来るほどではないが・・・
しかし、モンスターを袋小路な地形に追い詰め、この魔法で一面を火の海にする事により、除々にダメージを与えていく事も出来るぢゃろう。
モンスターも炎があれば避けようとするが、モンスターや動物はそう利口な訳ではないから、うまく誘導すれば火の海に閉じ込める事も可能ぢゃ。
まあ、これをどう使うかは、お主の戦法次第ぢゃな。

ただ、このファイアーフィールドの魔法は Trammel の世界では自分を含め青ネーム(一般の人)には効果がない。
Felucca でも無関係の他人には効果は出なくなっておる。
昔はこの魔法は、Felucca では他人にも無差別にダメージを与えてしまう魔法だったので、犯罪を誘発してしまう危険な魔法だったのぢゃが、今は他人にはダメージを与えないよう改良されておるので安心して欲しい。

なお、3rd のウォールストーンの項でも述べたが、この魔法を含むフィールド系魔法は街中での使用はご法度ぢゃから注意するように。


Greater Heal(グレーターヒール、大回復。 通称 GH )
呪文
In Vas Mani      (創・大・治)
概要 ターゲットの HP を回復。
対象 ターゲット1体
消費マナ  11
使用秘薬 Garlic()、Ginseng()、Mandrake Root()、Spider's Silk(
詠唱時間 約 2 秒
効果時間 即時
効果 魔法スキル依存。
Magery 50 時、22〜29 HP 回復。
Magery 100 時、41〜50 HP 回復。
(公式 : Magery×0.4+1〜10 )
ブリタニアで最も広く使われておる魔法 「 In Vas Mani 」、グレーターヒールぢゃ!
傷ついた体を治療すると言う RPG 定番の必須魔法ぢゃな!
1th にもヒールの魔法があるが、あれは初歩の魔法でもあり、回復力が低い。
魔法をたしなむ者は、失った HP はこれで回復するのが普通であり、そのため冒険に出る魔術師には絶対に必要な魔法ぢゃ!
必要となる秘薬は多いが、惜しんで死んでは元も子もない。
ピンチの時はすぐに使えるようにしておくのぢゃぞ。

回復力は使用者の魔法の技能で大きく変わる。
よって、使えるようになったばかりでは回復力も低めぢゃ。
使えると言うだけではなく、魔法の腕をさらに磨くことも重要な訳ぢゃな。

なお、毒を受けていては体力を回復させる事はできん。
先に毒の治療をする必要があるから注意するように。
ちなみに、ゴーレムなどの機械には効果がない。


Lightning(ライトニング、電撃)
呪文
Por Ort Grav      (動・魔・場)
概要 対象に雷を落とし、エネルギー/雷属性のダメージを与える。
対象 ターゲット1体。
消費マナ  11
使用秘薬 Mandrake Root()、Sulfurous Ash(
詠唱時間 約 2 秒
効果時間 即時
効果 Eva Int / エネルギー抵抗 / Inscription 修正あり。
基礎ダメージ 6〜7。
EI 30 で約 12〜14、EI 60 で約 18〜21、EI 90 で約 24〜35 ダメージ。
ターゲットに雷をバリバリーンと落とすと言うハデな攻撃魔法ぢゃ!
少し魔法の修行を積んだら、ファイアーボールよりこちらが主力となってくるぢゃろう。
一昔前は効果の低い頼りない魔法だったのぢゃが、今は改良されて魔法の威力が上がり、必要な秘薬も少なくなっておる。

この魔法は従来は効果のばらつきが大きい魔法だったのぢゃが、UO:AoS による魔法力の大変化後は、割と魔力が安定しておる。
いきなり1ケタしかダメージが与えられない、という事はもうないぢゃろう。
見た目が派手なので、ボケた相手へのツッコミにもお勧めの魔法ぢゃ。


Mana Drain(マナ ドレイン、魔力漏洩)
呪文
Ort Rel      (魔・変)
概要 対象のマナを減少させる。
対象 ターゲット1体
消費マナ  11
使用秘薬 Black Pearl( )、Mandrake Root()、Spider's Silk(
詠唱時間 約 2 秒
効果時間 5秒程度
効果 相手のマナを一時的に減少させる。
減少量は、(術者の Eva Int + 40)-(相手の Magic Resist)
減少したマナは効果時間が切れると元に戻る。
対象のマナを一時的に減少させるという特殊な呪文ぢゃ。
直接ダメージを与える訳ではないが、もし成功すれば相手は魔法を使う力を短時間ぢゃが失うはずぢゃ。
しかし、効果時間は約5秒程度と非常に短い。
よって、普通にこの魔法を使ってもあまり意味はない。
この魔法は連続攻撃に組み合わせることで効果を発揮する魔法と言えるぢゃろう。

例えば、ダメージを与える魔法や攻撃の後にこれを組み合わせれば、相手は魔法で回復や脱出をしようとしても出来なくなる。
そこでさらに追い討ちをかければ、一気に倒せる機会も増えるという具合ぢゃ。
ぢゃが、使いこなすにはかなり高度なテクニックが必要になると言わざる追えんのぅ。
モンスター相手にはあまり意味はないので、対人専用の呪文ぢゃな。

なお、モンスターにこの魔法を使われるといきなりマナがなくなってビックリするかもしれんが、すぐに元に戻るのであわてず対処してくれ。
もし元に戻らなかったら・・・
その場合、受けたのが 7th のマナヴァンパイアの魔法だったと言う事ぢゃ。


Recall(リコール、帰還)
呪文
Kal Ort Por      (召・魔・動)
概要 リコールルーンに記憶させた場所に移動する
対象 自分
消費マナ  11
使用秘薬 Black Pearl( )、Blood Moss()、Mandrake Root(
詠唱時間 約 2 秒
効果時間 即時
効果 Mark の魔法でリコールルーンに記憶させた場所に瞬間移動する。
これぞブリタニアの魔道士たちが生み出した最高傑作の魔法ぢゃ!!
他の世界で ルーラ とか呼ばれとる魔法に似とるが、それよりも便利な、この世界での魔術師の生活に欠かせない魔法の1つぢゃ。

この魔法は 6th の Mark(マーク)の魔法とセットで使用する。
魔法屋で売っておるリコールルーン()にマークの魔法を使うと、今立っておる場所を記憶させる事が出来る。
そして場所を記憶させたルーンに、このリコールの魔法を使うと、その場所に瞬時に移動する事が出来るのぢゃ。
このリコールルーンを使えば、各街、自宅、行きつけの店、辺境の島、ダンジョンの深部でさえも一瞬にして移動できる。
これさえあればよっぽど寝坊せん限り、遅刻する事もなくなるぢゃろう。
もちろん、ピンチの時の緊急脱出にも活用できる。

ただ、場所を記録するマークの魔法は第6サークルの魔法ぢゃから、高い魔法の技術がなければ使用する事ができん。 駆け出しの魔術師にはまず無理ぢゃ。
よって、とりあえずリコールの魔法が使えるようになったら、すでに場所を記録してあるルーンを買うか、他の高位魔術師にマークをお願いするかになる。
幸い、主要な地点のルーンを売っている冒険者の店は多いので、街の郊外で探してみると良いぢゃろう。
また、マークのスクロール(巻物)を使えば、難しいマークの魔法も 4th の魔法が使える技術があれば使用可能なので、当面それで代用しても良いの。

リコールルーン()は、ルーンブック()と呼ばれる本に登録して使う事も出来る。
ルーンブックにはリコールルーンを 16 個まで登録する事が出来るから、これがあればたくさんのルーンで袋の中がかさばってしまう事もないぞ。
登録すれば、本の目次を見るような感じで解りやすくルーンをまとめる事ができるし、死んでも無くす事がなくなるから、ぜひ活用すべきぢゃ。
ルーンブックは街の店では売っとらんが、郊外にある冒険者の店で探せば見つかるぢゃろう。
空のルーンブックなら、そんなに高くはないはずぢゃ。
ルーンブックについては ルーンブックの解説ページ もあるから、そっちも参考にしてくれ。
この魔法が使えるようになれば、魔法の便利さを痛感できるようになるぢゃろう。

ただし、使用にあたっていくつか注意がある。
まず、移動先の様子がわからないという事。
移動先の近くにドラゴンが100匹いてもわからんから、行った瞬間ボコボコになる場合もある。
まあ、あまり危険な場所ではマークせんでくれ。
次に、移動先が何か障害物になるような物で塞がれていた場合、リコールの魔法は失敗する。
その場合は、「移動先がブロックされています」というような知らせが出るはずぢゃ。
移動先に邪魔な物が置かれていたり、人やモンスターがいてもダメぢゃから、人通りの多い道の真ん中とかでマークするのはお勧めできん。
最後に、リコールやマークが使用できない地域があることぢゃ。
イルシェナーの世界や、フェルッカのダンジョン、同じくフェルッカのロストランドと呼ばれる地域では、魔力の性質が異なるためかリコールやマークの魔法が使用できん。
こういった地域では魔法での移動はできんから、徒歩か馬などに乗って旅をするしかないの。

色々と制約を言ったが、この魔法は多用する魔法ぢゃから、その使い方はよく覚えておく事ぢゃ。

(データ内の「公式:」の表記は王国魔術師(ORIGIN)の公式発表データです)
(また、「素晴らしい毒世界」の Gray さんの検証データも一部参考にさせて頂いています



Back Page