【序章】Britanniaにおける鍛冶師とは〜意義と目的を考える〜
単なる戦闘やアイテム収集だけでなく、商品の生産と販売が出来、曲がりなりにも経済が構築されているのが『UO』の特徴の一つであることは誰も否定できません。ではその『UO』の世界において、鍛冶師(BlackSmithy)の役割とは何でしょうか? 〜答えは簡単。「武具を供給すること」に他なりません。
単なる武具ということでしたら、NPCの店に行けばいくらでも(もちろん対価は必要ですが)手に入ります。ではなぜNPCの武具ではなくプレイヤーたるBritannia国民の鍛冶師(突き詰めればGM鍛冶師)が作った武具が求められ、需要が存在するのか。大きく分けると次の3つに集約されるでしょう。
1)高品質(Exceptional)&カラーの防具は鍛冶師の手によるものしか存在しない※1
2)高品質の武具は 〃
3)材料も自前ならば安価で武具をそろえられる
つまり卓越した鍛冶師による武具は、通常では決して得られない数々の特典(NPC販売の商品より防御・攻撃に有利、見た目が良い)を得られるが故に、多くの需要が存在するのです。
ではこれから一人前の鍛冶師を目指す人にとって、「なぜ鍛冶師になるのか」その目的を考えてみましょう。一番最初に思い浮かぶであろう目的は「金儲け・Vendor稼業のため」でしょう。GM鍛冶師が作った武具は適切な値段設定をすれば、安定した売上・収益を得ることが出来ます。Vendorショップでも一番の目玉かつ定番商品になること間違い無しです。
次に「ギルド仲間・友達に武具を供給するため」。ギルドメンバーや友達に良い武具をコンスタントに供給するためにGM鍛冶師を目指す人も少なからずいるでしょう。
そして「自分の名を知らしめるため」という人もいるかも知れません。GM鍛冶師が作った武具には、自分の名前を刻むことが出来ます。自分の名前が刻まれた武具がシャードに広まることにより、「×○は優秀なGM鍛冶師だ」ということが世に広まるかもしれません。銀行など多数の人が集まる場所で「君の武具をよく使っているよ」とお礼と共に声をかけられることもあるでしょう。その時あなたは、それこそ100万gpにも代え難い満足感を得られるに違いありません。
目的は様々ですが、目指すは一つ、GM鍛冶師。その最終目標への道と、目標に達してからのガイダンスを、このコーナーではじっくりと解説していくことにします。
※1「高品質カラーの防具は鍛冶師の手によるものしか存在しない」
NPCが売っている防具には基本の5色×濃さ6階層の計30色が存在します。カラーインゴットが登場する前は、まったく同じ色の防具を各鍛冶屋を巡ってそろえることが流行りました。ただし、NPC防具には高品質はありませんし、色を揃えるのも大変です。