信じるかどうかはともかく、この区別は実際、我々のチームにとって暗になにか重要なことを意味するのです。UO2では、様々な趣向のプログラムを組む約20のプログラマーがおり、当然お互いうまくやっています。私が健全(そしてたまには眠ること)を好むとすれば、人々を酷使するよりも、ずっと多く交渉の指揮をとる傾向があります - もっぱらこの様な事業では、そうすべきなのです。それはなぜでしょう?

大規模マルチプレイヤーゲームとは、今までのゲーム産業の中でも最大の専門的事業なのです。長大な年月を必要とします。巨大なチームを必要とします。莫大な資金を必要とします。熟練者、または、多量の時間とお金で人員を熟練者へ育ててゆくことにも恐れず、進んでやっていく心持ちを必要とします。そのことは、科学技術および、ゲーム設計双方を正しく磨き上げていくのです。とても幸運であるか、素晴らしいチームにでも恵まれていない限り、それは実に骨の折れることなのです。このようなゲームは今まで数多く出ておらず、そしてそれゆえに、既にそれをこなした人員も数多くいない、ということも考慮してください。

もちろん、UO2は除きますけどね :) 我々の大部分は、既にこのことをこなしています - 少なくとも1度は。Meridian 59、Underlight、Gemstone III、The Realm、Hero's Journey、Cyberstrike、Air Warrior、Kingdom of Drakkar、そしてもちろん、Asheron's Callのプログラムやスクリプトを組んだ人が入っています。我々の数多くのプログラマーは、既にlead programmerをやった経験があります(実例として、私のチームでは2-3人以外全員がそうです)。UO2は、大規模マルチプレイヤーゲームの(IMO) the Dream Teamによってプログラムされており、私にとってそれはこれらのことをこなす中で、上に挙げた聡明な人間達全てを協調させる手助をする特権を与えてくれるのです。なおその上、大いにお互い尊重し合う関係を持たせ、お天気屋をなくすという注目に値する事が挙げられます - 我々はどうやってそれを成しているのかを知っており、そして我々はそれを大事にしています。

我々はどうやって接触し合ったのでしょうか? 私の場合、1994年までさかのぼります。私は(Ashelon's Callを作った)Turbine Entertainmentの4創設者のうちの1人で、VP Engineering、Lead Scripter、Lead Designer(最初の1年間かそこらです)、そして何でもてきぱきとこなす(最後の1年間かそこらです)ような、さまざまなものに時間を割いてきました。1998年、私は身を引き、そしてTurbineには戻らないことを決意したのです - そこは偉大な会社です、そしてやはり、私は敬愛していました。

そういうわけで、以下に私の年末の職探しの方法を示します:

a) 大事にしてきた最後の5年間を代表したゲームを書き留めます(よく設計され、よくプログラムされ、よく演出されたものなどです。)
b) 開発チームに誰がいるのか、訪問します
c) その人達の場所へ赴き、そして電話をして見つけ出します
d) 一番大きな集まりの場所へ大急ぎで行き、彼らが何をしようとしているのかを確かめます
e) OSIにて従事するため、すべての事をやめます

UO2の集団としてやってきてからは、我々は沢山の違いを経験することになります。我々が行っている目立ったものの中の一つ(そして信じてください、発売後、あなたはそのよさが分かることでしょう)は、安定性と伸張性にとても注意を払っているということです。これらのゲームは長い期間存続しているのです。そして、伸張性を始めから組み入れていないのならば、いつかはそのツケを払うことになるでしょう... そして、同じく明確で、十分に設計された体制は、ほんの少しのバグしか与えません。それは、ほんの少しの不正や問題しか生み出さないということで、人々は満足して遊べるということなのです。あまりに単純化してしまう危険を冒してでも、それはよいことなのです。

そのことを促進させるため、我々は高度なプログラム技術、そしてUML(基本的な設計言語)と呼ばれるようなものを使用します。矛盾なくプログラムを設計する人間のために使用し、それはよい結果として証明されています。ゲームプログラマーの中には異を唱える人もいるでしょうが、それでも5年間は慣らし運転をするであろうプログラムに取り組む大きなチームには、いくらかの機構が必要なのです。それはこれまでにとても効果をあげてきていますし、我々が成し遂げたときには、誇るに足るゲームに仕上がることでしょう。それはConanが、本当に最高である、と発言したものなのです(これは私が意訳したものですが、彼の意図したものだと確信します)。

それでは、このこと全ては何を意味するのでしょうか? さて、我々は理解することになるでしょう - 叙情的なワックスで塗り固めるよりむしろ、結果で判断されたほうが私はずっとましですし、我々の産業は、悪しき誇大宣伝の比率を磨き上げてしまう、ということに陥りやすいのです。UO2は、オンラインのゲームを変化させる可能性を持ちます。それは我々の役目ですので、その可能性をはっきり実現させるため、毎日努力しています。率直に言えば、私がこれより他に取り組むものはありません。私達が世に送り出してからは、もう一つの問題があります - その時、私は何をするよりも、UO2で遊びたいのです。

-Jeremy Gaffney
a.k.a. Gaffer
Tech Lead, Ultima Online 2