砂嵐の中に浮かぶBritain城塞都市の地下には、Overlordが存在していた。様々な機械部品からなる「彼ら」の周辺からは、彼らをも含めて生命の息吹はまったく感じられなかった。「彼ら」Overlordは論議を交わす。Juka人の暴動が広がっているが、彼らはまだ必要である、と。そして「大脱出(Exodus)」と呼ばれる機械が完成すれば、自分たちのような「肉体から解放され、精神と機械が一体化したモノの以外の、いわば存在を許されざるものたち」から成るすべての世界が滅ぼされ、理想的な世界になるのである、と。それは世界そのもの、天地創造を無に帰すことに他ならなかった。

反乱軍一行を護送するのは、かつてのKumarの上官、Jamarkだった。そして彼は反乱軍の一行を「Hand of Honor(名誉の手)」と呼ばれていると教えてくれる。Jamarkの護送のもとBritain城塞に到着する一行。忠誠派の将軍であるTallanの前に差し出された彼らは、将軍からののしりを受ける。だが反乱軍一行はJamarkの合図のもと、周囲の忠誠派と戦いをはじめる。Jamarkも実は反乱軍の一味であったのだ。混乱の戦いの末、Tallan将軍は反乱軍一行に捕まり、彼ら一行、忠誠派から寝返った一部の兵士と共に、Overlordへの道案内をさせられることになった。

Juggernauts(ジャガーナート：機械と生体の合成体として存在する戦争マシン)が守る門を越え、機械仕掛けのエリアにて、いや、それそのものであるOverlordと対峙する反乱軍一行。Kuamrは対話を求めるが、Overlordはただ降伏を要求するだけだった。そしてエリアに突入してくるジャガーナートたち。混乱の中で戦いが始まった。

戦いの中でKumarは回りにある機械を壊し始める。悲鳴をあげるOverlord。Tallan将軍との戦いにも勝った一行は、Obdenの仕掛けた爆弾でBritain城壁を破壊。かの城壁は少しずつ高度を落していった。

一方Overlord「群」では彼らの意識が飛び交う。Britain城塞にいた「意識」の記憶はMoonglow城壁に転送され、Prime Overlordを支えることになると。そしてExodus計画だけがすべてであると。

Britain城壁の陥落は、反乱軍にとってターニングポイントとなりえるものであった。以降の2年間で、Yew・Trinsic・Jhelom・Vesperの城壁が陥落し、古代の価値観による統治がなされるようになった。Overlordによる食料や薬品の供給は止まったが、それに勝るとも劣らない自由が彼らを包み込んだ。

追い詰められた忠誠派は、Moonglow城壁にあるPrime Overlordの居城に集まりつつあった。かの地は唯一Overlordの力が及ぶ場所なのだった。そしてその場は、決戦の地、すべてが終わる地ともなろうとしていたのだ。